暴走族に捕まりました
数日後、学校に行った。
先生に呼び出された。
「コレを水沢くんとこ持って行ってくれない?ちゃんと来てって言っといて。」
「はい。」

めんどくさかった。
でも、学級委員として仕方なく引き受けた。
住所をもらい行った。

アパートだった。
ドアホンを鳴らした。
出て来なかった。
ポストに入れて帰ろうとした。

「うちになんか用?」
こないだの暴走族っぽい人だった。
「先日はありがとうございました。
 水沢くんですか?三上と言います。
 先生にプリント頼まれて。」
「あっ、チンピラに絡まれてた子。
 同じ学校なんだ。」

「余計なことだと思いますが、担任が
『来て』って言ってました。」
「あっそ。それより上がってく?
せっかく来てくれたし。」
「いや。今日、親の手伝いしなきゃいけないんで。」
「そっか。残念。また、来てね」
「では。」
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