今日も久遠くんは甘い言葉で私を惑わす。
はわっ……もうやだよっ……。


私のお腹に巻きついてくる華奢なようで割と筋肉質な腕も、綺麗で小さな首筋に乗っているお顔も、完璧すぎて……。


それに……先生や、クラスのみんなも見て見ぬふりをする。

この色んな意味で地獄の場所から抜け出したい……。


「……好ーき」

「っ……!?」

「天音、ちょー好き」

「あ、ありがとう、……?」


なんでそんなに可愛いのぉっ……。


「天音は、僕のこと好き?」

「……へっ?……す、好き、なの……けどっ……」

「なのけど?」


はっ……か、噛んじゃったっ……!


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