今日も久遠くんは甘い言葉で私を惑わす。
「……ひやっ……?」

「ひや?」

「な、なにが起きてっ……」

「……さぁね。……あ、天音に言っとくけど、僕たちは3歳の時にキスしてるからね」

「ふぇへっ!?」


しゃん、しゃい……?


唇にとろけるような感覚が残る。

とっても、甘かったっ……。


「……そ、そういえばっ……!」


久遠くんに結婚しようねって言われた時に……そのあと、されたかもしれない……。


そのことを思い出してかぁっと顔が暑くなる中、久遠くんはおさなげににこにこと微笑んでいる。


「……えへへっ。久遠くんなら、嬉しいっ……ふぁ……」

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