今日も久遠くんは甘い言葉で私を惑わす。
それから天使さま、は他のヤツらの案内を始めていた。


「……なんでいんのよ」

「あー暇だったから来たって感じ〜ってか陽奈宝生中だったんだね」

「まーね」


ってことは、颯もか。


「……そういえば、月城財閥と取引があったんだよな」

「へぇ。そういえば、月城財閥の御曹司ってどんなヤツなの?」

「んー……忘れたね」


確か金髪で、目が赤みががかっていた。


「……イケメン?」

「……まあ」


そんな他愛ない話をしている間に、てきとーなものを連れが頼んだ。


「お待たせしました!オムライスとカレーライス、パフェとケーキでしゅ!あっ……」


ポカンとしながら俺たちに視線を送られて、照れているのかまた顔を赤くして可愛い表情を浮かべる天使さま。


「す、すみませんっ……!」

「あの、水……」


なぜかいる帳がそう天使さまに言う。


「わわぁっ……!!すすっ……すみませんっ……!いま持ってきます……!!」


天使さまって、意外と抜けてる……?


そしてくすくすと周りが騒ぎ出した。


「なにあの子っあははっ」

「めっちゃ可愛かった……」

「彼女にしてぇなぁ〜」

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