今日も久遠くんは甘い言葉で私を惑わす。
とっても恥ずかしかったけどっ……!
「?そうかな……?でも、ありがとうっ……!!」
「あっ……!私、お腹空いてないし、久遠くんよかったら私のお弁当食べる?」
食べ盛りの高校生だし……!
お腹が空いていたというよりは、久遠くんとお昼を過ごすために食べようと思っていただけだったから。
「いや、さすがにそれは」
「あっ……嫌だった……?」
ううっ……やっぱり、嫌だよね……。
「っ……ちがう」
「……お前の腹も心配だから……一緒に食おう、な?」
「あっ……!う、うんっ……!!」
それって、私のこと、気遣ってくれてるってことだよね……?