今日も久遠くんは甘い言葉で私を惑わす。
不思議な天使〜side 仁〜
月城仁、あの上杉財閥と1位2位を争う相手の月城財閥の御曹司だった。
中学生は父親が理事長の宝生学園へ通い、いまは特に行きたいところもなかったのでこの学力トップ校の学園に来たのだった。
最初は、誘拐されないようにと容姿を変えるべく、地味な変装をしていたけれど、案の定いじめが絶えなかった。
まぁ特に気にすることもなく、平凡に過ごしていたのだけれど……。
ある日いじめられていると、助けを差し伸べてくれる人がいたのだ。
『だめだよそういうことしたら!!』
『げっ……!!天音さん……!?』
『逃げるぞ!!』
このひ弱そうなチビになにを日和るのかとは思ったけれど、はじめて救ってくれたことになんだか嬉しくなった。
『すみません、ありがとうございます』
『ううん!あ!月城くんはカッコいいよ!あんないじめてくる人なんて気にしなくていいからねっ……!!』
『っ……』
なにか、ものすごい衝撃波を受けた気分になった。
でもそれから特に天音となにかがあったわけではなく、クラスが上がり席が隣になってからが全ての始まりだった。
……結構前に天音を保健室に連れて行った時にはなにかが胸の奥でざわついていた。
中学生は父親が理事長の宝生学園へ通い、いまは特に行きたいところもなかったのでこの学力トップ校の学園に来たのだった。
最初は、誘拐されないようにと容姿を変えるべく、地味な変装をしていたけれど、案の定いじめが絶えなかった。
まぁ特に気にすることもなく、平凡に過ごしていたのだけれど……。
ある日いじめられていると、助けを差し伸べてくれる人がいたのだ。
『だめだよそういうことしたら!!』
『げっ……!!天音さん……!?』
『逃げるぞ!!』
このひ弱そうなチビになにを日和るのかとは思ったけれど、はじめて救ってくれたことになんだか嬉しくなった。
『すみません、ありがとうございます』
『ううん!あ!月城くんはカッコいいよ!あんないじめてくる人なんて気にしなくていいからねっ……!!』
『っ……』
なにか、ものすごい衝撃波を受けた気分になった。
でもそれから特に天音となにかがあったわけではなく、クラスが上がり席が隣になってからが全ての始まりだった。
……結構前に天音を保健室に連れて行った時にはなにかが胸の奥でざわついていた。