今日も久遠くんは甘い言葉で私を惑わす。
そう思い、久遠くんの周りに女の子があまりいないタイミングを狙い、話しかけに行った。
「久遠くんっ……!あのっ……日向天音、ですっ……!よろしくね……!」
「……」
っ……。
初日、
ガン無視をされてしまいました。
はぁぁっ……。
ボチボチと席に戻り、大きなため息をついた。
「まーしゃーないわよ。あの冷酷王子に喋りかけられただけで十分頑張ったわ」
そう言いながら私の背中を優しくさすってくれる陽奈ちゃんに目元がジーンとした。
「ううっ……ありがとうっ……」
「ふふっいいのよ」
陽奈ちゃんは本当に優しいなぁっ……。
……冷酷王子かぁ……。
この学園には7人の王子さまと呼ばれている人たちがいる。
その人たちは、成績超優秀、噂ではみんな御曹司で、絶世の美男子だとか。
……私は、その王子さまの1人である久遠くんに恋をしてしまって、絶望的な状況でもあったっ……。
けど、陽奈ちゃんはいつでも味方でいてくれている、だから、今回も頑張ろう!
きっと、いまだけだ。
そして、
次の日。
「あのっ……久遠くん」
「……」
また次の日。
「く、久遠くんー……!」
「……っ」
またまた次の日。
「久遠くんっ……!あのっ……日向天音、ですっ……!よろしくね……!」
「……」
っ……。
初日、
ガン無視をされてしまいました。
はぁぁっ……。
ボチボチと席に戻り、大きなため息をついた。
「まーしゃーないわよ。あの冷酷王子に喋りかけられただけで十分頑張ったわ」
そう言いながら私の背中を優しくさすってくれる陽奈ちゃんに目元がジーンとした。
「ううっ……ありがとうっ……」
「ふふっいいのよ」
陽奈ちゃんは本当に優しいなぁっ……。
……冷酷王子かぁ……。
この学園には7人の王子さまと呼ばれている人たちがいる。
その人たちは、成績超優秀、噂ではみんな御曹司で、絶世の美男子だとか。
……私は、その王子さまの1人である久遠くんに恋をしてしまって、絶望的な状況でもあったっ……。
けど、陽奈ちゃんはいつでも味方でいてくれている、だから、今回も頑張ろう!
きっと、いまだけだ。
そして、
次の日。
「あのっ……久遠くん」
「……」
また次の日。
「く、久遠くんー……!」
「……っ」
またまた次の日。