今日も久遠くんは甘い言葉で私を惑わす。
*第2章*
怖いよ。
次の日。
*
『天音。僕だぁいすき』
『ありがとう!私も——ん——好きだよ!』
『ずっと一緒。結婚しようね』
『うん!』
*
「んぅっ……ふぁ!?」
変な夢を見て私は飛び起きた。
「はぁ、はぁっ……」
なに、この夢……。
どこか懐かしく切なく儚くて。
私になにかを思い出させるような感覚がした。
あっ……学校に行く支度しなくちゃ。
部屋に置いてある制服を身に纏い、朝ごはんを食べにリビングへ行く。
「あらあら。早いわね」
「うん……変な夢見ちゃって」
「変な夢?」
ママは大きな目を丸くしている。
「うん……。なんだかよくしらない男の子と、結婚する約束をした夢なの」
「あらまぁっ……!」
ママはお上品に口元を手で隠し、目をまた丸くした。
「?ママ、なにか知ってるの?」
「えっ……あっ、いやぁ〜なんだったかしらねぇ」
「な!なに!教えて!!」
絶対察してるよね!?
「ええっ……うーん。少なくとも、その男の子は、天音ちゃんのよぉく知ってる人よ?」
「よぉく知ってる人……?」
うーん……幼なじみの、瑠夏くんかな?
小さい頃から仲良く遊んでいた一つ歳下の男の子だ。
「瑠夏くん?」
「いやいやちがうわよ。まぁいいわ。ほぉら!行ってらっしゃい!」
「あっ!うん、いってきます!」
時間になりママにお見送りされて、家を出た。
「……幼なじみ……」
夢の中じゃ、容姿がはっきりとわからなかった。
*
『天音。僕だぁいすき』
『ありがとう!私も——ん——好きだよ!』
『ずっと一緒。結婚しようね』
『うん!』
*
「んぅっ……ふぁ!?」
変な夢を見て私は飛び起きた。
「はぁ、はぁっ……」
なに、この夢……。
どこか懐かしく切なく儚くて。
私になにかを思い出させるような感覚がした。
あっ……学校に行く支度しなくちゃ。
部屋に置いてある制服を身に纏い、朝ごはんを食べにリビングへ行く。
「あらあら。早いわね」
「うん……変な夢見ちゃって」
「変な夢?」
ママは大きな目を丸くしている。
「うん……。なんだかよくしらない男の子と、結婚する約束をした夢なの」
「あらまぁっ……!」
ママはお上品に口元を手で隠し、目をまた丸くした。
「?ママ、なにか知ってるの?」
「えっ……あっ、いやぁ〜なんだったかしらねぇ」
「な!なに!教えて!!」
絶対察してるよね!?
「ええっ……うーん。少なくとも、その男の子は、天音ちゃんのよぉく知ってる人よ?」
「よぉく知ってる人……?」
うーん……幼なじみの、瑠夏くんかな?
小さい頃から仲良く遊んでいた一つ歳下の男の子だ。
「瑠夏くん?」
「いやいやちがうわよ。まぁいいわ。ほぉら!行ってらっしゃい!」
「あっ!うん、いってきます!」
時間になりママにお見送りされて、家を出た。
「……幼なじみ……」
夢の中じゃ、容姿がはっきりとわからなかった。