今日も久遠くんは甘い言葉で私を惑わす。
久遠くんは私の手を取り、私を立ち上がらせてくれた。

「おい誤解なんだって!!天音ちゃんには聞いてもらいたいことがあって……!!」

「……うるせぇ。お前ら全員あの世行きだ」

「く、久遠くん……!だめだよ!」

「わかったじゃあこの世で地獄の拷問にするな」

「対して変わってないよ!」

即答のくせに内容えげつなないってっ……!!

「あ、あのっ……みんな、どうしたの?」

「天音ちゃんっ……!!実は、久遠のヤツの機嫌が悪すぎて怖かったから助けて欲しかったんだ!」

「ええっ……!?」

久遠くんの不機嫌と、私、なにが関係あるのかなっ……?

「……天音、一緒に学校行こう」

「へっ……!?あ、ぜ、是非っ……!」

すると久遠くんはにこっと微笑み、歩き出した。

とりあえず後ろからちょこちょことついて行く。

久遠くんのお友達さんには、あとでお話しを詳しく聞かせてもらおう。



しばらく無言の時間が過ぎて気まずくなる。

あっ……そういえば、お礼まだ言ってないよね。

「久遠くん、助けてくれて、ありがとう」

「……ん」

あ、あれ……?照れてる……?

ふふっ、久遠くん、なんだか可愛いな。

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