今日も久遠くんは甘い言葉で私を惑わす。
「……喧嘩しちゃだめだよ」

そう言いながら、言い合ってる2人の男の子の頭にポンッと手を置いた。

「て、天使さまっ……!?す、すみませんでした!!」

「……天音、ちゃん……?」

1人の男の子はどこかへ。

もう1人の男の子は、ポカンとしている。

「……瑠夏……くん……?」

「うん!!そうだよ!!天音ちゃんだ!久しぶり!」

「きゃっ……!?」

瑠夏くんに急に抱きつかれた。

「こ、この学園にいたんだね」

嬉しいな。また瑠夏くんと話せて。

「うん!天音ちゃんがいるって聞いたから!」

「ふふっ、そっか」

相変わらず可愛い容姿は変わってないようだ。

「……天音ちゃん、どうかしたの?」

「?」

「なにかあったの?すごい悲しそうな顔してるよ」

なんでわかったんだろう。

「天音ちゃんの天使オーラが消えてるよ」

「えっ……?」

天使オーラ……?

なんだろうそれ……。

わかんないけど……。

「悲しくないよ」

「……そっか。」

「あっ、ごめんね教室に戻るね」

「うん」

ボチボチと教室まで歩いて行く。

「あっ!天音ちゃん!」

「あっ……朝の人……?」

朝の、久遠くんの友達的な人……?

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