今日も久遠くんは甘い言葉で私を惑わす。
は……?どういうことだよ。

よく俺を襲撃してきたを見れば、同じ中学の3年に見えた。


「ごめんってばー!!ったく、生徒会長はお堅いなぁ」

「そうだよ!ちょっとぐらい——」

「私はよくても副生徒会長様の陽奈ちゃんが許さないです〜ほら、もう帰ってください!」

「チェ」といいながら帰っていった先輩共。

「……お前、なんでいんだよってかなにものだよ!」

「?知らないんですか?私は我が学園の生徒会長ですよ」

まさかと思いながらも、そういえば今年の生徒会はエリートばっかだった気もしてきた。


生徒会長はずば抜けた頭脳の持ち主であり、副生徒会長もまた同じく、他にも御曹司のヤツがいたりとエリートばっかりだった。


「わわっ……!!頭から血出てるっ……!」

「……こんぐらい……」

しばらくすれば勝手に治るだろ。


……なんでそんなに、心配そうな顔すんだ、

ちょーし狂う……。


「だめですよ!!バイ菌が入って、病気になったら凛ちゃんと来くんが悲しみますからっ……!!」

「じゃあさっさと手当てしろ」

「わ、わかりましたっ……!!」

命令をするようにいうと、俺の傷を丁寧に一つずつ手当てして行く天音。



数分が経ち、手当てが終わった。

「お前、なにもんなんだよ」

「えっ……だ、だから生徒会長です……」

ちがう、そうなんじゃない。

「ええっ……」

「お前はなにがどうしたくて色んな人と交流を持つんだよ」

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