今日も久遠くんは甘い言葉で私を惑わす。
「そ、そうかなっ……!?」
「ああ」
「えへへっ……嬉しいな」
っ……。可愛———
あれいまなにを思った。
おかしいな。
「あっ……そろそろ帰らなくっちゃ。」
「……じゃあな。きーつけて帰れ」
「は〜い!バイバイ〜!」
にこにこして手を振る天音。
アイツは……少なくとも、もう天使だと思った。
*
それから、頭の中に焼きついた天音の笑顔。
そして高校2年になり、俺にとっての春がきたと思った。
天音とおんなじクラスになり、勉強を教えてもらうということから距離を縮めて行こうとした。
でも、天音は……。
多分久遠のことが好きだ。
まぁでも仕方ない。
どうして天音が久遠のことが好きなのかは知らねえけど、一度目付けたらぜってぇ逃さねぇ。
そんな執着心だけを胸に俺は天音に近づいて行く。
久しぶりに天音に聞いた、どうしてそんなに優しいのかと言う言葉。
『自分があとで報われるかもだからだよ。あとね!天音の天って字、天使の天だから、天使さんみたいに優しくなれたらなぁって思って』
嬉しかったと裏腹に余計に好きになってびびった。
「ああ」
「えへへっ……嬉しいな」
っ……。可愛———
あれいまなにを思った。
おかしいな。
「あっ……そろそろ帰らなくっちゃ。」
「……じゃあな。きーつけて帰れ」
「は〜い!バイバイ〜!」
にこにこして手を振る天音。
アイツは……少なくとも、もう天使だと思った。
*
それから、頭の中に焼きついた天音の笑顔。
そして高校2年になり、俺にとっての春がきたと思った。
天音とおんなじクラスになり、勉強を教えてもらうということから距離を縮めて行こうとした。
でも、天音は……。
多分久遠のことが好きだ。
まぁでも仕方ない。
どうして天音が久遠のことが好きなのかは知らねえけど、一度目付けたらぜってぇ逃さねぇ。
そんな執着心だけを胸に俺は天音に近づいて行く。
久しぶりに天音に聞いた、どうしてそんなに優しいのかと言う言葉。
『自分があとで報われるかもだからだよ。あとね!天音の天って字、天使の天だから、天使さんみたいに優しくなれたらなぁって思って』
嬉しかったと裏腹に余計に好きになってびびった。