HONEYHOLIC(2)運命ウエディング~身代わり見合いの代償は溺愛~
全員揃ったところで、白石会長がスパークリングワインをオーダー。
白石家、小泉家の前途を祝して乾杯した。
フレンチの極上コースを味わった。
食後のデザートとコーヒーを食べ終えると後は若い二人で将来の話をしろと言われ、四人が揃って個室を出た。
私と白石社長の二人にされてしまった。
端正な顔立ちに長身のスタイル、声音も女性の鼓膜を擽る甘めのテノールボイス。
「君と顔を合わせたのは最終面接以来だな…」
「え、あ…」
不意に話しかけられ、上手く返事できなかった。
「配属先は確か『法人営業部』だったな…なんの仕事してるんだ?」
「営業補佐の仕事をしています」
「・・・まさか…お転婆の君の方が俺の妻になるなんて…」
「・・・どうして貴方が私の性格を知っているんですか?」
「・・・よく迷子になって親に迷惑かけてただろ??」
「それは…まぁー…昔はよく迷子になりました…」
どうして白石社長が私の過去を知っている?
「・・・父親同士、大学の先輩と後輩で親しい間柄ではあるが…君の父親は名家の白石家をなんだと思っているんだ?身代わりを寄越すなんて失礼だぞ!」
「それは…」
白石家、小泉家の前途を祝して乾杯した。
フレンチの極上コースを味わった。
食後のデザートとコーヒーを食べ終えると後は若い二人で将来の話をしろと言われ、四人が揃って個室を出た。
私と白石社長の二人にされてしまった。
端正な顔立ちに長身のスタイル、声音も女性の鼓膜を擽る甘めのテノールボイス。
「君と顔を合わせたのは最終面接以来だな…」
「え、あ…」
不意に話しかけられ、上手く返事できなかった。
「配属先は確か『法人営業部』だったな…なんの仕事してるんだ?」
「営業補佐の仕事をしています」
「・・・まさか…お転婆の君の方が俺の妻になるなんて…」
「・・・どうして貴方が私の性格を知っているんですか?」
「・・・よく迷子になって親に迷惑かけてただろ??」
「それは…まぁー…昔はよく迷子になりました…」
どうして白石社長が私の過去を知っている?
「・・・父親同士、大学の先輩と後輩で親しい間柄ではあるが…君の父親は名家の白石家をなんだと思っているんだ?身代わりを寄越すなんて失礼だぞ!」
「それは…」