HONEYHOLIC(2)運命ウエディング~身代わり見合いの代償は溺愛~
「君の父親は不祥事を起こした。君はどう責任取る?」

「責任って…」


白石社長は急に態度を豹変させた。

噂で訊いた事がある。
白石社長は性格に難があると。

「明姫さんだと思えば…相手は君だし…古傷が痛むよ…」

「えっ?」


「そう言えば…君には記憶はないのか…」

「記憶?」

「・・・今の言葉は忘れてくれ…」

「ご立腹なら、父に代わり謝ります…」

「謝罪はいいよ・・・」

そう言うと彼はカップに残していたブラックコーヒーを口に含んだ。

「話の続きはスイートルームでしようか?」

「ス、スイートルームって…」



私は椅子を引いて逃げの体勢に入った。

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