HONEYHOLIC(2)運命ウエディング~身代わり見合いの代償は溺愛~
入籍して一週間…

私たちはようやく同じベットで眠るようになったが、達生さんが私に手を出す気配がなかった。

今夜も同じベットで体を横たえた。

「達生さん…」

彼の名前を呼んでも反応がない。

私は上体を起こして、彼の顔を覗き込んだ。

「なんだ?」

「呼んでも返事がないから…寝たのかと思ってました」

「寝てねぇよ」

「このまま…ずっと手を出さないつもりですか?」

私はストレートに訊いた。

「雪姫は手を出して欲しいのか?」

彼が私の方に体を向けて来た。

「え、あ・・・」

私はまだ心の準備ができてなかった。


「俺、この歳まで恋人と呼べる女性が居なかったんだ…」

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