HONEYHOLIC(2)運命ウエディング~身代わり見合いの代償は溺愛~
彼は目を閉じない私にそのまま唇を重ねて来た。
最初は軽く唇を塞ぎ、そのまま舌を差し入れて、強引に歯列を割り、口内を蹂躙した。
ロマンチックの欠片もない不埒なキス。
キスの後、白い銀色の糸が引き合った。
唇は彼の与えた熱で火照り、甘濡れの光を帯びていた。
激しいキスで息が苦しくて、瞳に涙を浮かんだ。
「少し苛めすぎたな…」
「・・・」
「出るぞ」
彼は本気で私をスイートルームに連れて行く気だ。
「私、振袖ですよ。ホテルに着付けできる人がいるなら、構いませんが…」
彼の慌てた反応を期待したが・・・
「そうか…さっきのキスで君もその気になったか・・・大丈夫…ホテルには必ずブライダル部門かあるから…着付けできる従業員が居る。安心しろ」
彼の方は一枚上手で、不敵な笑みと共に返された。
「やっぱり無理です…」
私は慌てて大股で歩き、出口を目指す。
「君がせっかくその気になってくれて嬉しいが…俺も社に戻らないといけない…キスの続きは今度にしよう…」
そう言って、彼の方が先にレストランを出て行った。
最初は軽く唇を塞ぎ、そのまま舌を差し入れて、強引に歯列を割り、口内を蹂躙した。
ロマンチックの欠片もない不埒なキス。
キスの後、白い銀色の糸が引き合った。
唇は彼の与えた熱で火照り、甘濡れの光を帯びていた。
激しいキスで息が苦しくて、瞳に涙を浮かんだ。
「少し苛めすぎたな…」
「・・・」
「出るぞ」
彼は本気で私をスイートルームに連れて行く気だ。
「私、振袖ですよ。ホテルに着付けできる人がいるなら、構いませんが…」
彼の慌てた反応を期待したが・・・
「そうか…さっきのキスで君もその気になったか・・・大丈夫…ホテルには必ずブライダル部門かあるから…着付けできる従業員が居る。安心しろ」
彼の方は一枚上手で、不敵な笑みと共に返された。
「やっぱり無理です…」
私は慌てて大股で歩き、出口を目指す。
「君がせっかくその気になってくれて嬉しいが…俺も社に戻らないといけない…キスの続きは今度にしよう…」
そう言って、彼の方が先にレストランを出て行った。