HONEYHOLIC(2)運命ウエディング~身代わり見合いの代償は溺愛~
俺の教育係は伊集院先輩の役目になった。

校内には四時間目終了のチャイムが鳴り響いた。

「達生!!一緒にランチしよう!!」
「いいぜ…」

「白石…今日はランチをしながら役員会すると言ったぞ」

伊集院先輩が俺の教室に堂々に入って言い放った。

「で、でも…俺はこの子たちと…」

「私たちとランチだ!!白石」

伊集院先輩のバリトンの声が大きくなる。

伊集院先輩は俺の腕を掴んで教室から連れ出す。

「私だって忙しいんだ…私の手を煩わせるな…白石」



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