HONEYHOLIC(2)運命ウエディング~身代わり見合いの代償は溺愛~
「今の俺は雪姫に惚れてる。雪姫も俺に惚れてる。君の身代わりに雪姫を寄越した事に感謝してる」

「白石社長…」

父と母にも挨拶をして、逢沢さんが待つ地下の駐車場へと急いだ。


「お疲れさまでした…社長、雪姫様」

「あぁ」

「今度は社長と雪姫様の番ですね…」

逢沢さんは私たちから引き出物の荷物を受け取り、トランクに入れた。

逢沢さんの運転で駐車場の出入り口に向かう。

「明姫さんのウエディングドレス姿は本当にキレイだったな…智則君の赤ちゃんを身ごもってるし…Wハッピーだしな」

「・・・」

「雪姫のウエディングドレス姿も見たいと思った…」

「私も達生さんのタキシード姿が見たいです」


「二人で夢を作って…その夢をどんどんと実現させよう…雪姫」

「達生・・・さん」

彼のアイドルの夢は私が壊したけど。

彼は私と二人で新たな夢を作った。


「はい」

ーーーー二人で作る夢・・・



「二人で沢山夢を作りましょう」

「あぁ」

「最初の夢は結婚式だ・・・雪姫」

              (完)
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