HONEYHOLIC（２）運命ウエディング～身代わり見合いの代償は溺愛～

突然の婚姻届！？

「今日中にこれにサインと捺印して俺に提出だ。雪姫」

彼に渡された封筒の中身に驚愕した。

「これって…『婚姻届』ですよね…」

「俺の欄はサインと捺印を済ませている。証人欄は俺の両親が書いた…後は君がサインとは捺印するだけだ」

「突然サインしろと言われても…」

「挙式披露宴は未定だが…とりあえず…入籍と一緒に住む話にした…父親から何も訊いてないのか？」

私は慌てて持っていた携帯を取り出してメールをチェックした。

「本日付けで…父からメールが送信されてました…」

「・・・なら…いいな…ニューヨーク出張中も父さんから鬼電とメールの嵐で…仕事に支障来すほどだった…このまま結婚しなければ…俺を社長に椅子から下ろすとまで言った…」

「・・・私は貴方方に迷惑を掛けたのに…」