HONEYHOLIC(2)運命ウエディング~身代わり見合いの代償は溺愛~
新人秘書は婚約者
「来週一臂から社長秘書を務める事になりました。小泉雪姫です」

「挨拶は要らない。それよりも婚姻届は書いてきたのか?」

「あ、はい」

「それよりも…その花は?」
「『法人営業部』からの餞別のお花です」

「綺麗な花束だな…花は逢沢に渡しておけっ」
「あ、はい」

「小泉さん」

私が戸惑っていると逢沢さんの方が花束をそっと奪った。

「雪姫君はこっちだ」

彼が私を応接ソファに案内した。
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