HONEYHOLIC(2)運命ウエディング~身代わり見合いの代償は溺愛~
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『ダイヤモンドホテル銀座』
ロビーの天井は三階まで吹き抜けで、つり下がった大きなシャンデリアの輝きが眩しかった。
見合いの席で利用した最上階のフレンチレストランで再びディナー…
見合いの席では振袖の帯が苦しくて思うように食が進まなかった。
リベンジのつもりでコース料理の完食を目指そう。
「行くぞ、雪姫」
「はい」
二人で二階に続くエスカレーターに乗った。
「どこに行くんですか?」
「いちいち訊くんじゃない。ついて来れば分かる」
ちょっと訊いただけで怒るなんて…
逢沢さんの言った通り寝起きの社長は機嫌が悪かった。
エスカレーターを下りて、奥へと突き進み、ブティックへと入っていく。
私も彼の後を付いて行った。
「おーい…真澄」
「達生??」
スラリとした背丈にツヤのある黒髪のボブカットの女性が応対した。
互いに名前を呼び合う仲。
二人は只ならぬ関係だと女の直感で分かった。
そんな女性と引き合わせて私に嫉妬して欲しいのか?
彼はとても魅力的な男性だけど、悪いけど好きとか言う感情はまだなかった。
『ダイヤモンドホテル銀座』
ロビーの天井は三階まで吹き抜けで、つり下がった大きなシャンデリアの輝きが眩しかった。
見合いの席で利用した最上階のフレンチレストランで再びディナー…
見合いの席では振袖の帯が苦しくて思うように食が進まなかった。
リベンジのつもりでコース料理の完食を目指そう。
「行くぞ、雪姫」
「はい」
二人で二階に続くエスカレーターに乗った。
「どこに行くんですか?」
「いちいち訊くんじゃない。ついて来れば分かる」
ちょっと訊いただけで怒るなんて…
逢沢さんの言った通り寝起きの社長は機嫌が悪かった。
エスカレーターを下りて、奥へと突き進み、ブティックへと入っていく。
私も彼の後を付いて行った。
「おーい…真澄」
「達生??」
スラリとした背丈にツヤのある黒髪のボブカットの女性が応対した。
互いに名前を呼び合う仲。
二人は只ならぬ関係だと女の直感で分かった。
そんな女性と引き合わせて私に嫉妬して欲しいのか?
彼はとても魅力的な男性だけど、悪いけど好きとか言う感情はまだなかった。