HONEYHOLIC(2)運命ウエディング~身代わり見合いの代償は溺愛~
「達生、この女性は?」

「俺の婚約者だ。紹介するこの店の店長の鈴木真澄だ」

「婚約者って…達生もとうとう結婚するのね」

「彼女に合うドレスをセレクトしてくれ」

「いいけど」

真澄さんは恨めしそうに私を一瞥した。そして、私に似合うドレスを選び始めた。

…彼女の選ぶドレスは私に合わない色目や露出度の高いドレスばかり。

「・・・少し胸が開いているが…色気を持たせる為にこういった露出度の高いドレスを着せるのもアリかな?」

社長は私に対する嫌がらせとばかりに選んでいた彼女のドレスを逆手に取り、靴やアクセサリー、バックと言った小物類は彼が選んだ。


「さすがは真澄…彼女の新たな魅力を引き出してくれて感謝するよ」

「達…生!?」

真澄さんの私への嫌がらせに気づいていたが、彼は責めようとせず、彼女を逆に褒めて感謝の意を評した。
女性の扱いはお手の物と言った印象を受けた。




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