HONEYHOLIC(2)運命ウエディング~身代わり見合いの代償は溺愛~
「貴方は経験豊富そうですね」
「・・・三十五歳まで独身で通した…それなりに経験はある…でも、自分から望んで抱いた女は少ない」
「・・・」
「それよりも食べるの遅くないか?」
彼は既にメインディッシュを食べ終えていた。
私はじっくりと味わいながら食べるタイプの人間。
「私はじっくりと料理を味わいながら食べたいんです。ダメですか?」
実のところは彼の真の目的を知り、ワザとペースを落としていた。