HONEYHOLIC(2)運命ウエディング~身代わり見合いの代償は溺愛~
「雪姫、ワザとのんびりと食べているだろ?」

彼は私の手の内を読んでいた。
「分かります?」

「分かるぞ」
彼は不機嫌に眉を歪ませた。

「早く食べないと俺の知人が来ちまうだろ?」

「貴方のお友達は何処に居るんですか?」

「スイートルームで待ち合わせしている」

「まさか…女ですか?」

「男だ!それも俺よりも若い男だ…だから、早く食べてくれ。雪姫」

私は彼の知人に悪いと感じて、渋々急いで食べた。
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