HONEYHOLIC(2)運命ウエディング~身代わり見合いの代償は溺愛~
まさか…親会社の社長とは…

「釣書見るか?」
「要らない…」

「お前も良く知ってる相手だと思うが…年は三十五歳だ。
名家・白石家の跡取りでもある」

「・・・」

父は大手新聞社『日本新聞』横浜支社の支社長。
白石社長の父であり、『順天堂』会長・白石結生(シライシユキ)氏は大学の先輩。

「白石先輩のたっての希望で…」

「明姫は智則君と交際してるからダメだって言ってるのに…お父さんってば…明姫の釣書を向こうに出して…」


「・・・雪姫はダメだろ?雪姫はせいで白石社長は…」

「えっ?」

「気にしないで…雪姫…こっちの話だから…お父さん!?雪姫は・・・」

「・・・」

お母さんはお父さんを鋭い視線で黙らせた。
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