HONEYHOLIC（２）運命ウエディング～身代わり見合いの代償は溺愛～

「でも、今は横浜支社の支社長なので…記者の仕事はしていません」

「そうか…小泉さんにこんな可愛い娘さんが居たなんて…初めて知った」

「娘は一人じゃないんですよ…一卵性の双子なんです…」

「双子か…そっか…」

「伊集院さんと達生さんはどうやって知り合われたんですか？」

「高校時代の先輩と後輩だ。もう二十年以上前になるな・・・その当時の達生はアイドルを夢見てダンスに夢中だったな」

コーガに言っていた夢は・・・達生さん本人の夢でもあったんだ…


「でも…達生のヤツ…幼い女の子を救う為にクマと対峙して大怪我を負った。背中に大きな傷痕を残して…アイドルの夢は諦めたようだ」

「！！？」

急に激しい頭痛に襲われ、私は思わず頭に手をやった。

「どうした？」

「大丈夫です…」