HONEYHOLIC(2)運命ウエディング~身代わり見合いの代償は溺愛~
テーブルには伊集院さんが作ったアラブ料理と達生さんがデパ地下で買って来た総菜が並んだ。
「アラブ料理って初めて食べます。でも、どうしてアラブ料理なんですか?」
「私はつい二ヵ月前まで、ドバイに居たんだ」
「ドバイ!?」
「十七歳の女子高生と結婚して離婚。メディアを避けるようにドバイに逃げたんだよな…」
「それは言わない約束だぞ」
「・・・あの当時は大きな話題になっていましたね。でも、父が言っていました。二人の結婚は政治家である彼女の祖父の思惑が強かったと」
「敦司さんの父親である伊集院鑑造元総理の力が欲しかったんだよな…」
「私はともかく…相手の陽那が不憫でならない…」
「で、陽那ちゃんの行方は分かったの?」
「ん、あ・・・実は槇村先輩と同棲している…」
「!!?えぇ~っ!?敦司さん、それマジな話?」
「それに…陽那には・・・」
伊集院さんは言葉を濁し、グラスの中に白ワインを煽った。
「アラブ料理って初めて食べます。でも、どうしてアラブ料理なんですか?」
「私はつい二ヵ月前まで、ドバイに居たんだ」
「ドバイ!?」
「十七歳の女子高生と結婚して離婚。メディアを避けるようにドバイに逃げたんだよな…」
「それは言わない約束だぞ」
「・・・あの当時は大きな話題になっていましたね。でも、父が言っていました。二人の結婚は政治家である彼女の祖父の思惑が強かったと」
「敦司さんの父親である伊集院鑑造元総理の力が欲しかったんだよな…」
「私はともかく…相手の陽那が不憫でならない…」
「で、陽那ちゃんの行方は分かったの?」
「ん、あ・・・実は槇村先輩と同棲している…」
「!!?えぇ~っ!?敦司さん、それマジな話?」
「それに…陽那には・・・」
伊集院さんは言葉を濁し、グラスの中に白ワインを煽った。