HONEYHOLIC(2)運命ウエディング~身代わり見合いの代償は溺愛~
お見合い当日。
銀座の老舗ホテル『ダイヤモンドホテル』最上階のフレンチレストランが見合い場所。
見合いの格好と言えば、振袖だと言われ、早朝から美容院でヘアセット、成人式で着た振袖に袖を通した。
「お日柄も良く…」
白石夫妻と私たち三人でテーブルを囲んだ。
「貴方…外は雨ですよ…」
「あいにくの雨だな…小泉」
「ところで…達生君は?」
「一体何してんだ?達生のヤツ…明姫さんはとっくに来てると言うのに…」
「白石先輩…その…言いにくいのですが…」
「どうした?小泉」
「その…」
お父さんはもにょもにょと言いづらそうにしていると白石社長が姿を現した。
「達生お前は何をしているんだ?こんな大事な時に遅刻するなんて…大事な商談だったら、おじゃんになるぞ!!」
「仕事で大阪に行っていた…さっき新幹線で東京駅に着いたところだ…仕事だったのに…なんで怒られなきゃいけないんだ」
「それならそうとちゃんと言えっ」
「ちゃんと言ったぞ…父さんは相変わらず人の話を訊かないな…全く」
白石社長はハンカチで汗を拭いながら、私の前の席に腰を下ろした。
「お前の未来の花嫁の明姫さんだ…」
私と白石社長は目を合わせた。
「・・・白石先輩…実はその…明姫じゃなくて・・・妹の雪姫です」
白石親子の目が点になった。
銀座の老舗ホテル『ダイヤモンドホテル』最上階のフレンチレストランが見合い場所。
見合いの格好と言えば、振袖だと言われ、早朝から美容院でヘアセット、成人式で着た振袖に袖を通した。
「お日柄も良く…」
白石夫妻と私たち三人でテーブルを囲んだ。
「貴方…外は雨ですよ…」
「あいにくの雨だな…小泉」
「ところで…達生君は?」
「一体何してんだ?達生のヤツ…明姫さんはとっくに来てると言うのに…」
「白石先輩…その…言いにくいのですが…」
「どうした?小泉」
「その…」
お父さんはもにょもにょと言いづらそうにしていると白石社長が姿を現した。
「達生お前は何をしているんだ?こんな大事な時に遅刻するなんて…大事な商談だったら、おじゃんになるぞ!!」
「仕事で大阪に行っていた…さっき新幹線で東京駅に着いたところだ…仕事だったのに…なんで怒られなきゃいけないんだ」
「それならそうとちゃんと言えっ」
「ちゃんと言ったぞ…父さんは相変わらず人の話を訊かないな…全く」
白石社長はハンカチで汗を拭いながら、私の前の席に腰を下ろした。
「お前の未来の花嫁の明姫さんだ…」
私と白石社長は目を合わせた。
「・・・白石先輩…実はその…明姫じゃなくて・・・妹の雪姫です」
白石親子の目が点になった。