この恋の結末は
4.何の前触れもなくやってくる
それは、前触れもなく突然訪れた。

「藤堂、橘ちょっと」

部長に呼ばれ、急いで会議室まで行く

嫌な予感がする。この”会議室”に呼ばれるときは決まってい”何か”が起きた時だ。

「実は少し内密で話が進んでるんだが、、大阪の支社に新しくプロジェクトを立てる。そのリーダーをどっちかに任せたいと考えてるんだが、どうかね?」

「え、、」

「待ってください、今の企画はどうなるんですか?まだ今のプロジェクトだって波に乗ってるわけじゃないじゃないですか、それなのに僕たちは企画から離れられないですよ。」

「その気持ちはよくわかってる。実はプロジェクトが始まる前から話が出ていたんだか、少しトラブルもあって今になってしまってね。本当は今のプロジェクトが始まる前に二人で手掛けてもらおうと考えてたらしいんだが、今のこの状況で二人が抜けるのはうちが厳しくなる。でだ、どっちかが大阪にいって、プロジェクトのリーダーをやってほしい。どちらかにするか話し合って決めてくれないか?2人の意見が聞きたい。」

「え、それは、二人とも企画に残るという選択肢はないんですよね?」

「ああ、どちらかが大阪に行ってしまうのはうちにとっても惜しいことだが、、
話は以上だ。今月までに返事をくれればいい。戻っていいぞ。くれぐれも内密にな?」


「わかりました。」
「はい。」
< 28 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop