この恋の結末は

「なに？本当に拗ねてるの？」

「え？そんなことないもん。姫川さんと仲いいみたいだね。」
空気を壊したくないとか思いながらも聞いてしまった。お願いだから私が安心する返事が欲しい。

「ん？あー、まぁ、俺が教育係だし、なんかついてくるんだよな。なになに？やきもちですか？？」

そういうことが聞きたいんじゃないんだ、、大丈夫。大丈夫。私はまだ笑顔でいられる。

「べつにー。」

「そー。あ、そ言えば得意先にいいものもらったんだった。これみたいって言ってた映画のチケット。一緒に行かないか？」

「そんなこと言ってまたドタキャンしない？」

「しない！とは言い切れないけど一緒に見たいです。ついてきてくれませんか？」

”行きたい”と即答したい気持ちを抑えて考えているふりをする。それで、優君が少しでも私のことで頭がいっぱいになってくれてらいいなとか安易なことを考える、が結局優君が離れていくことが怖いからそんな駆け引きをすぐにやめてしまうの私はまだまだ幼稚なんだろな、、、

「わかった。楽しみにしてる。」

お互い順番にお風呂に入りベッドに入る。
優君の腕の中久しぶりの匂い。安心する。

「おやすみ、まな」


「おやすみ、ゆうくん」