最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~
そう思うと、つい身構えてしまう。
(自業自得よね。セシリアだって、王女を散々貶めたもの)
でもそれは、悪役令嬢のセシリアであって、今の自分ではない。そう考えると、どこまでが自分なのかわからなくなる。
「大丈夫だ」
きつく握りしめた両手の上に、アルヴィンの手が重なる。
「俺がいる」
「……うん」
繋いだ手から伝わる温もりに、心が落ち着いていく。
「後ろに隠れていればいいと、言ったはずだ」
「駄目。相手が女性なら、わたしの出番よ」
「そうなのか?」
アルヴィンと王女があまり接触しないように、頑張らなくては。
そう思うと勇気がわいてきて、セシリアは力強く頷く。
「もちろん」
だが、やがてセシリアの部屋を訪れたのは、王女だけではなかった。
戸惑いながらも侍女が案内してきたのは、複数の人間。
「……」
王女であるミルファーは、侍女も守護騎士も連れていない。でもその背後に、三人の男が立っていた。
部屋に入ってきた彼らの視線がセシリアに向く前に、アルヴィンが立ちはだかり、彼らの視線から覆い隠してくれる。
「王女殿下おひとりと、伺っておりましたが?」
(自業自得よね。セシリアだって、王女を散々貶めたもの)
でもそれは、悪役令嬢のセシリアであって、今の自分ではない。そう考えると、どこまでが自分なのかわからなくなる。
「大丈夫だ」
きつく握りしめた両手の上に、アルヴィンの手が重なる。
「俺がいる」
「……うん」
繋いだ手から伝わる温もりに、心が落ち着いていく。
「後ろに隠れていればいいと、言ったはずだ」
「駄目。相手が女性なら、わたしの出番よ」
「そうなのか?」
アルヴィンと王女があまり接触しないように、頑張らなくては。
そう思うと勇気がわいてきて、セシリアは力強く頷く。
「もちろん」
だが、やがてセシリアの部屋を訪れたのは、王女だけではなかった。
戸惑いながらも侍女が案内してきたのは、複数の人間。
「……」
王女であるミルファーは、侍女も守護騎士も連れていない。でもその背後に、三人の男が立っていた。
部屋に入ってきた彼らの視線がセシリアに向く前に、アルヴィンが立ちはだかり、彼らの視線から覆い隠してくれる。
「王女殿下おひとりと、伺っておりましたが?」