最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~
だが、こちらに伸ばされたフィンの手は、触れることなく弾き飛ばされた。
「セシリアに触れるな」
背に庇い、ふたりの前に立ち塞がったアルヴィンは、殺気を込めた視線を向ける。
「これ以上、セシリアの部屋に居座るつもりなら、強制的に排除する」
整った顔立ちの分だけ、怒ると凄みが増す。アルヴィンの迫力に彼らは途端に怖気づき、慌ててアレクの後を追って部屋を出ようとした。
「それだけ強い魔力なら、どうせお前も「忌み子」だろう」
部屋を出る寸前。
フィンが、捨てセリフのようにそう言った。
(……忌み子?)
聞きなれない言葉に首を傾げる。
でも、鋭い視線でふたりを威圧していたアルヴィンが、その言葉で少し怯んだ。
「!」
それは、五年前。
セシリアの守護騎士になりたかった見習い騎士たちが、アルヴィンを連れ出したときのことだ。彼らは、アルヴィンに親に捨てられたと言い放ったのだ。
そう言われたときと、同じ顔をしていた。
「ふ、図星だったみたいだね」
フィンもそれに気が付いたらしく、今までの仇とばかりにさらに言葉を重ねようとした。
許せなかった。
「セシリアに触れるな」
背に庇い、ふたりの前に立ち塞がったアルヴィンは、殺気を込めた視線を向ける。
「これ以上、セシリアの部屋に居座るつもりなら、強制的に排除する」
整った顔立ちの分だけ、怒ると凄みが増す。アルヴィンの迫力に彼らは途端に怖気づき、慌ててアレクの後を追って部屋を出ようとした。
「それだけ強い魔力なら、どうせお前も「忌み子」だろう」
部屋を出る寸前。
フィンが、捨てセリフのようにそう言った。
(……忌み子?)
聞きなれない言葉に首を傾げる。
でも、鋭い視線でふたりを威圧していたアルヴィンが、その言葉で少し怯んだ。
「!」
それは、五年前。
セシリアの守護騎士になりたかった見習い騎士たちが、アルヴィンを連れ出したときのことだ。彼らは、アルヴィンに親に捨てられたと言い放ったのだ。
そう言われたときと、同じ顔をしていた。
「ふ、図星だったみたいだね」
フィンもそれに気が付いたらしく、今までの仇とばかりにさらに言葉を重ねようとした。
許せなかった。