最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~
王女を迎えるために、正装したままだったことを思い出す。
立ち上がろうとしたセシリアは、もうひとつ、気になっていたことを思い出して、アルヴィンの手を掴む。
「待って。結界のことを聞いていなかったわ。本当に危険はないの?」
王都に結界を張るためには、かなりの魔力を必要とする。でも、父ならできるのではないかと思っていた。それなのに、どうして断っていたのだろう。
「お父様は五年前、どうして結界を張ることを拒んだの?」
「それは結界を張っていた先代の王妃陛下が、魔力を使い過ぎて視力を失ってしまったからだ。公爵夫人は夫を心配して、辞退してほしいと言ったそうだ」
「視力を?」
母が父に、危ないからやめてほしいと言ったのなら、どんなに国王に懇願されても頷くはずがなかった。
父は王都に住んでいるたくさんの人々を守るよりも、母の心を守ることを選んだ。
それでも、単純に母を責めることはできない。
セシリアだって、もし危険があるのなら、アルヴィンにもしてほしくないと思っている。
「そんなに危険なの? アルヴィンは、大丈夫?」
立ち上がろうとしたセシリアは、もうひとつ、気になっていたことを思い出して、アルヴィンの手を掴む。
「待って。結界のことを聞いていなかったわ。本当に危険はないの?」
王都に結界を張るためには、かなりの魔力を必要とする。でも、父ならできるのではないかと思っていた。それなのに、どうして断っていたのだろう。
「お父様は五年前、どうして結界を張ることを拒んだの?」
「それは結界を張っていた先代の王妃陛下が、魔力を使い過ぎて視力を失ってしまったからだ。公爵夫人は夫を心配して、辞退してほしいと言ったそうだ」
「視力を?」
母が父に、危ないからやめてほしいと言ったのなら、どんなに国王に懇願されても頷くはずがなかった。
父は王都に住んでいるたくさんの人々を守るよりも、母の心を守ることを選んだ。
それでも、単純に母を責めることはできない。
セシリアだって、もし危険があるのなら、アルヴィンにもしてほしくないと思っている。
「そんなに危険なの? アルヴィンは、大丈夫?」