最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~
ふと、耳もとで囁かれて顔を上げた。
「関わると面倒そうだ。裏口に回ろう」
「うん、そうね」
彼の提案に、セシリアも頷いた。
回避できるイベントなら、できるだけそうしたい。
人の流れからこっそりと抜け、裏道を通る。
(王太子とか、ヒロインを待っている、というわけではなさそうね)
遠目から見ただけで、近寄りたくないと思わせるほどの威圧があった。
見えなくなる寸前、思わず振り返って彼の姿を見つめる。
何だか、その姿に違和感があった。
彼の周りに、黒い瘴気が漂っているような気がする。
(あれ、何かしら?)
よく見ようと、思わず歩みを止めた瞬間。
ダニーがこちらを見た。
裏道に反れたふたりを見つけたらしく、猛スピードで駆け寄って来る。
「アルヴィン!」
あまりの剣幕に恐ろしくなって、先を歩く彼の名を呼ぶ。アルヴィンはすぐに状況を察し、セシリアを背に庇った。
ダニーは、帯剣していた。
警備兵がいることもあり、学園内ではたとえ守護騎士であろうと、生徒が帯剣することは許されていない。
王族もいるのだ。それが当然だろう。
「関わると面倒そうだ。裏口に回ろう」
「うん、そうね」
彼の提案に、セシリアも頷いた。
回避できるイベントなら、できるだけそうしたい。
人の流れからこっそりと抜け、裏道を通る。
(王太子とか、ヒロインを待っている、というわけではなさそうね)
遠目から見ただけで、近寄りたくないと思わせるほどの威圧があった。
見えなくなる寸前、思わず振り返って彼の姿を見つめる。
何だか、その姿に違和感があった。
彼の周りに、黒い瘴気が漂っているような気がする。
(あれ、何かしら?)
よく見ようと、思わず歩みを止めた瞬間。
ダニーがこちらを見た。
裏道に反れたふたりを見つけたらしく、猛スピードで駆け寄って来る。
「アルヴィン!」
あまりの剣幕に恐ろしくなって、先を歩く彼の名を呼ぶ。アルヴィンはすぐに状況を察し、セシリアを背に庇った。
ダニーは、帯剣していた。
警備兵がいることもあり、学園内ではたとえ守護騎士であろうと、生徒が帯剣することは許されていない。
王族もいるのだ。それが当然だろう。