最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~
しかも第二部は、第一部の恋愛中心の学園生活とはまったく違い、ほとんど戦闘ゲームだ。ヒロインは毎日のように魔族の配下と戦い、国中を転戦していた。仲間たちも傷つき、攻略対象ではない仲間は、死なないまでも戦闘不能になってしまい、何度も入れ替わっていたくらいだ。
それなのに、今のセシリアにとって仲間といえる存在はアルヴィンだけだ。
(ゲーマーとしては、その難易度の高さに燃えたわ。でも、それが現実になるかと思うと……)
アルヴィンが傷ついてしまうかもしれないと思うと、たまらなく怖い。
「セシリア」
自らの肩を抱いて身を震わせたセシリアに、背後からアルヴィンが声を掛ける。
「少しは落ち着いたか?」
「……うん」
心配を掛けたくなくて無理に頷いたが、様子が変だと見抜かれているようだ。
「あの男が恐ろしかったか?」
「ううん、違うの。たしかにこっちに向かって走ってきたときは怖かったけど、すぐにアルヴィンが倒してくれたから大丈夫だったわ」
「では、何を恐れている?」
「……」
セシリアが口を閉ざしてしまったのは、どうやって話したらいいのか、わからなかったからだ。
それなのに、今のセシリアにとって仲間といえる存在はアルヴィンだけだ。
(ゲーマーとしては、その難易度の高さに燃えたわ。でも、それが現実になるかと思うと……)
アルヴィンが傷ついてしまうかもしれないと思うと、たまらなく怖い。
「セシリア」
自らの肩を抱いて身を震わせたセシリアに、背後からアルヴィンが声を掛ける。
「少しは落ち着いたか?」
「……うん」
心配を掛けたくなくて無理に頷いたが、様子が変だと見抜かれているようだ。
「あの男が恐ろしかったか?」
「ううん、違うの。たしかにこっちに向かって走ってきたときは怖かったけど、すぐにアルヴィンが倒してくれたから大丈夫だったわ」
「では、何を恐れている?」
「……」
セシリアが口を閉ざしてしまったのは、どうやって話したらいいのか、わからなかったからだ。