最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~
非の打ち所がない、完璧な王女だ。
セシリアは警戒を解いて、王女と会話を交わす。
アルヴィンは何も言わず、ただその様子を静かに見守っていた。
それから、控え室に案内された。
ここで儀式の開始を待つことになる。
連れてきた侍女とともに別室に移動して、軽く身支度を整えてもらう。
いよいよ、儀式が始まる時間だ。
アルヴィンの待つ部屋に戻ろうとしたセシリアは、ふと見覚えのある後ろ姿を見つけて、立ち止まった。
(……お兄様?)
今日の儀式には参列しないはずの兄の姿が、王城の廊下の影に消えていく。
何だか不吉な予感を覚えて、セシリアはその場から動けずにいた。同行していた侍女は、不安そうな視線をこちらに向けている。
「どうかなさいましたか?」
「あれってお兄様、よね?」
たしかめるように尋ねたが、侍女は兄の姿を認識していなかったらしく、困惑していた。彼女が見ていたのは、大柄な男性が逃げるように走り去ったところだけのようだ。
そう言われてしまえば、セシリアにも確信がなかったので、あれを兄と断定することはできなかった。
アルヴィンに相談してみよう。
セシリアは警戒を解いて、王女と会話を交わす。
アルヴィンは何も言わず、ただその様子を静かに見守っていた。
それから、控え室に案内された。
ここで儀式の開始を待つことになる。
連れてきた侍女とともに別室に移動して、軽く身支度を整えてもらう。
いよいよ、儀式が始まる時間だ。
アルヴィンの待つ部屋に戻ろうとしたセシリアは、ふと見覚えのある後ろ姿を見つけて、立ち止まった。
(……お兄様?)
今日の儀式には参列しないはずの兄の姿が、王城の廊下の影に消えていく。
何だか不吉な予感を覚えて、セシリアはその場から動けずにいた。同行していた侍女は、不安そうな視線をこちらに向けている。
「どうかなさいましたか?」
「あれってお兄様、よね?」
たしかめるように尋ねたが、侍女は兄の姿を認識していなかったらしく、困惑していた。彼女が見ていたのは、大柄な男性が逃げるように走り去ったところだけのようだ。
そう言われてしまえば、セシリアにも確信がなかったので、あれを兄と断定することはできなかった。
アルヴィンに相談してみよう。