最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~
(この世界の悪役令嬢は、王女殿下なの?)
ヒロインの良きライバルで、切磋琢磨しながら互いに成長していたあの王女が、まさか悪役令嬢のようになってしまうなんて思わなかった。
王女が立ち去る気配がして、セシリアは慌ててその場から離れた。彼女は会議室から出ると、ひとりで颯爽と立ち去っていく。
そういえば、今回の王女はあまり守護騎士を連れていない。
「悪役令嬢」だったセシリアもそうだった。
アルヴィンがいない世界のセシリアの守護騎士は、普通の貴族の少年だった。
だが悪役令嬢だったセシリアは、彼を伴ったことは一度もない。
自分よりも弱い守護騎士など、連れて歩くだけ無駄だと思っていた。
(王女殿下も、そうなの?)
思えばあの魔力測定試験のとき以降、彼女の守護騎士を見ていない。学園には通っているはずだが、王女は今回だけではなく、いつも連れていないのだろう。
もし、王女であるミルファーが、この世界の悪役令嬢のポジションにいるとしたら。
(魔族に魅入られているのも王女殿下なの?)
ダニーと兄のユージンを黒い瘴気で操っていたのも、彼女なのだろうか。
ヒロインの良きライバルで、切磋琢磨しながら互いに成長していたあの王女が、まさか悪役令嬢のようになってしまうなんて思わなかった。
王女が立ち去る気配がして、セシリアは慌ててその場から離れた。彼女は会議室から出ると、ひとりで颯爽と立ち去っていく。
そういえば、今回の王女はあまり守護騎士を連れていない。
「悪役令嬢」だったセシリアもそうだった。
アルヴィンがいない世界のセシリアの守護騎士は、普通の貴族の少年だった。
だが悪役令嬢だったセシリアは、彼を伴ったことは一度もない。
自分よりも弱い守護騎士など、連れて歩くだけ無駄だと思っていた。
(王女殿下も、そうなの?)
思えばあの魔力測定試験のとき以降、彼女の守護騎士を見ていない。学園には通っているはずだが、王女は今回だけではなく、いつも連れていないのだろう。
もし、王女であるミルファーが、この世界の悪役令嬢のポジションにいるとしたら。
(魔族に魅入られているのも王女殿下なの?)
ダニーと兄のユージンを黒い瘴気で操っていたのも、彼女なのだろうか。