最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~
背筋がぞくりとして、セシリアは自分を抱きしめてくれているアルヴィンにしがみついた。
あの暗い声。絶望。嫉妬。羨望。
魔族に魅入られ、すべてを滅ぼそうとした「悪役令嬢」だったセシリアには、覚えのあるものだ。
(まさか、王太子殿下が? そんなこと……)
ヒロインのララリの想い人で、メインヒーローだったアレクが魔族に魅入られるなど、あってはならないことなのに。
震えるセシリアを、アルヴィンはその場から連れ出してくれた。
(どうしてこんなことに……)
中庭の大きな木の下に座り、アルヴィンの腕にしがみついていると、少しずつ心が落ち着いていく。
「アルヴィン……。魔族に魅入られていたのは、彼だったのよ。何てことなの……」
思えばダニーは彼の側近だし、兄のユージンも王太子とは同級生だ。妹より魔力が劣って悩んでいるという、共通の悩みもある。ふたりが親しくなっていても、おかしくはない。
でも、まさか魔族に魅入られていたのが王太子であるアレクだとは思わなかった。
これからどうしたらいいのか。
彼に想いを寄せている、ララリはどうなるのか。
あの暗い声。絶望。嫉妬。羨望。
魔族に魅入られ、すべてを滅ぼそうとした「悪役令嬢」だったセシリアには、覚えのあるものだ。
(まさか、王太子殿下が? そんなこと……)
ヒロインのララリの想い人で、メインヒーローだったアレクが魔族に魅入られるなど、あってはならないことなのに。
震えるセシリアを、アルヴィンはその場から連れ出してくれた。
(どうしてこんなことに……)
中庭の大きな木の下に座り、アルヴィンの腕にしがみついていると、少しずつ心が落ち着いていく。
「アルヴィン……。魔族に魅入られていたのは、彼だったのよ。何てことなの……」
思えばダニーは彼の側近だし、兄のユージンも王太子とは同級生だ。妹より魔力が劣って悩んでいるという、共通の悩みもある。ふたりが親しくなっていても、おかしくはない。
でも、まさか魔族に魅入られていたのが王太子であるアレクだとは思わなかった。
これからどうしたらいいのか。
彼に想いを寄せている、ララリはどうなるのか。