最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~
「私……。どうしたらいいのか……」
セシリアは何も言わず、ただその背を抱きしめた。
ララリは、どうしよう、もう駄目かも、などと呟いていたが、少しずつ落ち着いて来たようだ。
やがてその涙が止まる頃、アルヴィンに促されてララリの手を繋いだまま、教室に入った。
入り口近くの椅子に向かい合わせで座り、何があったのかゆっくりと尋ねてみた。
「王太子殿下に、アレク様にお会いしたんです」
真っ赤な目をしたまま、ララリはそう言って両手を握りしめた。
間に合わなかった。
そう思ったセシリアは、そんなララリの手をそっと握る。
「何があったの?」
「アレク様の、お役に立ちたくて。何かできることがあったら、何でもします。そう言ったら……」
セシリアにアドバイスされたように、ララリはアレクにきちんと気持ちを伝えようとしたらしい。
だがアレクはララリに、他の生徒たちが憎くはないのかと聞いたようだ。庶民出身だと侮り、軽んじられていることに怒りを覚えないのか、と。
セシリアは何も言わず、ただその背を抱きしめた。
ララリは、どうしよう、もう駄目かも、などと呟いていたが、少しずつ落ち着いて来たようだ。
やがてその涙が止まる頃、アルヴィンに促されてララリの手を繋いだまま、教室に入った。
入り口近くの椅子に向かい合わせで座り、何があったのかゆっくりと尋ねてみた。
「王太子殿下に、アレク様にお会いしたんです」
真っ赤な目をしたまま、ララリはそう言って両手を握りしめた。
間に合わなかった。
そう思ったセシリアは、そんなララリの手をそっと握る。
「何があったの?」
「アレク様の、お役に立ちたくて。何かできることがあったら、何でもします。そう言ったら……」
セシリアにアドバイスされたように、ララリはアレクにきちんと気持ちを伝えようとしたらしい。
だがアレクはララリに、他の生徒たちが憎くはないのかと聞いたようだ。庶民出身だと侮り、軽んじられていることに怒りを覚えないのか、と。