最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~
「ある、と言ってもいいのか。これはエイオーダ王国の、ある魔導師が書いた本らしい。ただ魔法式があまりにも複雑で、僕には完全に再現することはできなかった。それが悔しくて、何とか再現しようとして頑張ってみたんだけど……」
それは完成には程遠い魔道具だったが、それでもフィンの心に巣食った闇を退けてくれた。
これを手にしたフィンは、今までの自分が異常な状態だったとすぐに悟った。そして盟友のダニー、そして主のアレクも、今までの自分の同じ状態であると知ったのだ。
「完全な魔道具を作ることができれば、きっとアレク様を救うことができる。どうか、力を貸してくれないだろうか」
彼はそう言って、頭を下げた。
「あのときの暴言と失礼な態度も詫びる。本当に、すまなかった」
真摯な言葉に、嘘はなさそうだ。
「わ、私は、アレク様のためなら何でもやります」
アレクを想うララリは即答する。
「ええ。わたしも協力するわ」
セシリアも悩むことなく、ララリに続いて頷いた。
もしその魔道具を作ることができれば、魔族と戦うことになった場合でも、こちら側が有利になるかもしれない。そう考えたのだ。
「感謝する」
それは完成には程遠い魔道具だったが、それでもフィンの心に巣食った闇を退けてくれた。
これを手にしたフィンは、今までの自分が異常な状態だったとすぐに悟った。そして盟友のダニー、そして主のアレクも、今までの自分の同じ状態であると知ったのだ。
「完全な魔道具を作ることができれば、きっとアレク様を救うことができる。どうか、力を貸してくれないだろうか」
彼はそう言って、頭を下げた。
「あのときの暴言と失礼な態度も詫びる。本当に、すまなかった」
真摯な言葉に、嘘はなさそうだ。
「わ、私は、アレク様のためなら何でもやります」
アレクを想うララリは即答する。
「ええ。わたしも協力するわ」
セシリアも悩むことなく、ララリに続いて頷いた。
もしその魔道具を作ることができれば、魔族と戦うことになった場合でも、こちら側が有利になるかもしれない。そう考えたのだ。
「感謝する」