最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~
 茶色の髪に黒い瞳をした平凡な青年だったが、治癒能力に優れていて、第二部のヒロインの旅では大活躍をする。その便利さからいつもパーティメンバーに入れていると好感度が上がりすぎてしまい、好きなキャラのエンディングが見られなくなってしまうこともあった。
 それほど有能な神官なら、確実に王女を癒してくれるだろう。
 でも、今までの攻略対象はすべて、魔族に魅入られて敵になってしまっている。
 彼は本当に大丈夫なのだろうか。
 その不安を口にすると、ララリは大きく頷いた。
「もちろん、大丈夫です。リアス様の人柄は私が保証します。王都の結界についても、綻びなどまったくない、見事な結界だと言っていました。きっとおふたりの援護をしてくれると思います」
 ララリがそう言うなら、信用しても大丈夫かもしれない。それによって王女が回復すれば、セシリアも自由に動けるようになる。
「リアス様は、私にとって兄のような存在なのです」
 彼との関係を尋ねると、ララリはそう言って微笑む。
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