最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~
そのままゆっくりと手を掲げて、立て続けに魔法を放とうとする。
だがそれよりも早く、アルヴィンが動いた。
結界を破壊した彼は素早く剣を抜き、間合いを詰めた。動きに合わせて後退しようとしたフィンだったが、アルヴィンの動きに対応できず、体勢を崩して膝をついてしまっていた。
(怖いなんて言っていられない。わたしも、ちゃんと戦わないと)
だがアルヴィンは接近で戦っているため、攻撃魔法を使うことはできない。セシリアの役目は、補助魔法と治癒魔法だ。
「セシリア様」
アルヴィンの姿を目で追いつつ、魔法を使うタイミングを計っていたセシリアに、リアスがそっと声を掛ける。
「申し訳ありません。我らは、王女殿下の救出に向かおうと思います」
切羽詰まった声に、王女の状態があまり良くないことを知る。
「ええ、ここはわたしたちに任せて。ただ、近くに王太子殿下がいるかもしれないわ」
フィンが自分に速度を上げる魔法を掛けた。アルヴィンにも同じ魔法を掛けてから、セシリアはふたりにそう答える。
「ですが、今は一刻の猶予もありません。私も多少は、攻撃魔法が使えますから」
だがそれよりも早く、アルヴィンが動いた。
結界を破壊した彼は素早く剣を抜き、間合いを詰めた。動きに合わせて後退しようとしたフィンだったが、アルヴィンの動きに対応できず、体勢を崩して膝をついてしまっていた。
(怖いなんて言っていられない。わたしも、ちゃんと戦わないと)
だがアルヴィンは接近で戦っているため、攻撃魔法を使うことはできない。セシリアの役目は、補助魔法と治癒魔法だ。
「セシリア様」
アルヴィンの姿を目で追いつつ、魔法を使うタイミングを計っていたセシリアに、リアスがそっと声を掛ける。
「申し訳ありません。我らは、王女殿下の救出に向かおうと思います」
切羽詰まった声に、王女の状態があまり良くないことを知る。
「ええ、ここはわたしたちに任せて。ただ、近くに王太子殿下がいるかもしれないわ」
フィンが自分に速度を上げる魔法を掛けた。アルヴィンにも同じ魔法を掛けてから、セシリアはふたりにそう答える。
「ですが、今は一刻の猶予もありません。私も多少は、攻撃魔法が使えますから」