最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~
罠の可能性
「わかりました。王女殿下をお助けしたら、そのまま騎士団に連絡します」
「セシリア様も、どうぞお気をつけて」
アルヴィンがフィンの注意を引いている間に、セシリアはふたりに防御魔法を掛けてから、送り出す。
そろそろ魔力が足りなくなってきた。
躊躇うことなく腕輪を外すと、フィンの視線がこちらに向いた。意識がはっきりとしないまま動いている彼には、本能的にセシリアの魔力が伝わったのかもしれない。
だがそのお陰で、ふたりは無事に裏門の方に回ったようだ。
「セシリア」
自らを囮にしたような行動に、アルヴィンがフィンと戦いながらも咎めるように名前を呼んだ。
「魔力が足りなくなってきたの。全力を出さなくては。相手は魔族の力を使っているのよ」
ララリとリアスが王女の救出に向かったことを伝えると、アルヴィンは頷いた。
「そうか。ならばあのふたりが動きやすいように、せいぜい派手に暴れるか」
フィンを倒せば、おそらく次はアレクが出てくる。
「王太子が出る前に、終わらせよう。援護を頼む」
アルヴィンはそう言うと、剣を構え直す。セシリアは補助魔法で彼を援護しながら、周囲を警戒していた。
「セシリア様も、どうぞお気をつけて」
アルヴィンがフィンの注意を引いている間に、セシリアはふたりに防御魔法を掛けてから、送り出す。
そろそろ魔力が足りなくなってきた。
躊躇うことなく腕輪を外すと、フィンの視線がこちらに向いた。意識がはっきりとしないまま動いている彼には、本能的にセシリアの魔力が伝わったのかもしれない。
だがそのお陰で、ふたりは無事に裏門の方に回ったようだ。
「セシリア」
自らを囮にしたような行動に、アルヴィンがフィンと戦いながらも咎めるように名前を呼んだ。
「魔力が足りなくなってきたの。全力を出さなくては。相手は魔族の力を使っているのよ」
ララリとリアスが王女の救出に向かったことを伝えると、アルヴィンは頷いた。
「そうか。ならばあのふたりが動きやすいように、せいぜい派手に暴れるか」
フィンを倒せば、おそらく次はアレクが出てくる。
「王太子が出る前に、終わらせよう。援護を頼む」
アルヴィンはそう言うと、剣を構え直す。セシリアは補助魔法で彼を援護しながら、周囲を警戒していた。