最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~
まだアレクの気配はない。だがきっと、どこかでこちらの様子を伺っているはずだ。
(ふたりは、今のところ大丈夫みたいね)
魔封じの腕輪を外した今のセシリアは、複数の魔法を同時に使うことができる。アルヴィンの補助をしながらも、ララリとリアスが無事に王女の元に辿り着けるように、注意深く見守っていた。
おそらくアレクは、ララリとリアスが妹を助け出そうとしていることも知っている。
(何だか嫌な予感がする……)
わざわざ王城に結界を張ったのはなぜか。
彼らにとって都合の悪い王女を殺すことなく、そのまま放置していたのはなぜか。もしかしたら王女は囮で、自分たちは彼らにおびき寄せられたのではないか。
そんな考えが浮かぶ。
だとしたら、王女のところに向かったララリとサリジャが危険かもしれない。
「アルヴィン!」
セシリアの声に、緊迫したものを感じたのか。アルウィンがフィンから距離を取って、セシリアの隣に戻ってきた。
「どうした?」
「もしかしたら、王女殿下は囮なのかもしれない」
「囮?」
「ええ。救出に向かったふたりが危ないわ」
そう伝えると、アルヴィンは無言で王城を見つめた。
(ふたりは、今のところ大丈夫みたいね)
魔封じの腕輪を外した今のセシリアは、複数の魔法を同時に使うことができる。アルヴィンの補助をしながらも、ララリとリアスが無事に王女の元に辿り着けるように、注意深く見守っていた。
おそらくアレクは、ララリとリアスが妹を助け出そうとしていることも知っている。
(何だか嫌な予感がする……)
わざわざ王城に結界を張ったのはなぜか。
彼らにとって都合の悪い王女を殺すことなく、そのまま放置していたのはなぜか。もしかしたら王女は囮で、自分たちは彼らにおびき寄せられたのではないか。
そんな考えが浮かぶ。
だとしたら、王女のところに向かったララリとサリジャが危険かもしれない。
「アルヴィン!」
セシリアの声に、緊迫したものを感じたのか。アルウィンがフィンから距離を取って、セシリアの隣に戻ってきた。
「どうした?」
「もしかしたら、王女殿下は囮なのかもしれない」
「囮?」
「ええ。救出に向かったふたりが危ないわ」
そう伝えると、アルヴィンは無言で王城を見つめた。