最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~
王女はせわしなく周囲を見渡し、リアスとララリ、そしてセシリアしかいないことを確認して、ようやく落ち着いたようだ。
王女のミルファーを助けたら、すぐにでも王城から脱出させるつもりだった。でも、ショック状態の彼女がもう少し落ち着かなければ、移動することはできないようだ。
アルヴィンほど上手くできないが、セシリアはミルファーの部屋に結界を張り、彼女を休ませることにした。
ララリがミルファーの手を握り、落ち着かせるように優しく声を掛けている。セシリアは周囲を警戒するのが精一杯で、ミルファーのケアにまで手が回らなかった。ララリがいなかったら、彼女はもっと錯乱していたかもしれない。
(アルヴィンがいないと、こんなに不安になるなんて……)
それでも彼の傍を離れてきたのは、セシリア自身だ。
アルヴィンもひとりで戦っている。ここは何としても、自分の力で切り抜けなければならない。
「……私を襲ったのは、お兄様でした」
やがて、ミルファーはぽつりとそう話し出した。
リアスがそっと、声を録音する魔道具を取り出す。ここで録音しておけば、王女の証言の信ぴょう性も増すだろう。
王女のミルファーを助けたら、すぐにでも王城から脱出させるつもりだった。でも、ショック状態の彼女がもう少し落ち着かなければ、移動することはできないようだ。
アルヴィンほど上手くできないが、セシリアはミルファーの部屋に結界を張り、彼女を休ませることにした。
ララリがミルファーの手を握り、落ち着かせるように優しく声を掛けている。セシリアは周囲を警戒するのが精一杯で、ミルファーのケアにまで手が回らなかった。ララリがいなかったら、彼女はもっと錯乱していたかもしれない。
(アルヴィンがいないと、こんなに不安になるなんて……)
それでも彼の傍を離れてきたのは、セシリア自身だ。
アルヴィンもひとりで戦っている。ここは何としても、自分の力で切り抜けなければならない。
「……私を襲ったのは、お兄様でした」
やがて、ミルファーはぽつりとそう話し出した。
リアスがそっと、声を録音する魔道具を取り出す。ここで録音しておけば、王女の証言の信ぴょう性も増すだろう。