最強守護騎士の過保護が止まりません！～転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?～

　アルヴィンはその日が来るまで、セシリアの盾になると約束してくれた。今はそれに甘えようと思う。
　ふたりで大通りを歩き、そのまま緑の多い公園に出た。
　今日はここでゆっくり過ごす予定だった。
　公園デートである。
　セシリアの荷物はすべてアルヴィンが持ってくれていたが、そこには今日のために作ったお弁当が入っていた。
　公園はとても広く、大きな池がある。その周りをぐるりと取り囲むように遊歩道があって、ところどころに休憩するための東屋があった。池にはたくさんの水鳥がいて、その優美な姿に思わず見惚れてしまう。
「少し、歩くか」
　そう言って手を差し出したアルヴィンに、迷うことなく頷いた。
　手を繋いで、ゆっくりと遊歩道を歩く。他に人影はない。だから周囲を気にせずに、寄り添って歩くことができた。
　水辺の澄んだ空気を堪能しながら、セシリアは自分よりもずっと背の高い、彼の横顔を見上げた。
　出逢いから、今までのことをゆっくりと思い出してみる。
　いろんなことがあった。
　思えば事件ばかりで大変だったが、いつでも傍にはアルヴィンがいた。