最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~
氷の魔石を使った冷蔵室で、材料を調達する。
メニューはにんじんとパプリカを使った冷製ポタージュ。トマトのゼリーに、食べやすく小さく切ったパンをチーズとトマトソースなどでピザ風にしてみる。
いつものように料理長が手伝ってくれて、そう時間をかけずに料理を完成させることができた。出来上がったばかりの料理を侍女に運んでもらい、セシリアはアルヴィンを伴って母のもとに向かった。
思えば、母の居室に向かうのはこれが初めてかもしれない。
身体の弱い母は臥せっていることが多く、そんなときに母の部屋に行けるのは、医師と父、そして選ばれた数人の侍女だけだ。
侍女が扉を叩いてセシリアの来訪を告げると、中からか細い声がした。
アルヴィンはいつものように、セシリアの用事が終わるまで侍女とともに部屋の前で待つことになる。
「……」
一瞬、部屋に入ることを躊躇ったが、アルヴィンが励ますように、そっと背に手を添えてくれた。
「うん。行ってくるわ」
触れた手から伝わる温もりに勇気づけられて、セシリアはにこりと微笑むと、母のもとに向かった。
メニューはにんじんとパプリカを使った冷製ポタージュ。トマトのゼリーに、食べやすく小さく切ったパンをチーズとトマトソースなどでピザ風にしてみる。
いつものように料理長が手伝ってくれて、そう時間をかけずに料理を完成させることができた。出来上がったばかりの料理を侍女に運んでもらい、セシリアはアルヴィンを伴って母のもとに向かった。
思えば、母の居室に向かうのはこれが初めてかもしれない。
身体の弱い母は臥せっていることが多く、そんなときに母の部屋に行けるのは、医師と父、そして選ばれた数人の侍女だけだ。
侍女が扉を叩いてセシリアの来訪を告げると、中からか細い声がした。
アルヴィンはいつものように、セシリアの用事が終わるまで侍女とともに部屋の前で待つことになる。
「……」
一瞬、部屋に入ることを躊躇ったが、アルヴィンが励ますように、そっと背に手を添えてくれた。
「うん。行ってくるわ」
触れた手から伝わる温もりに勇気づけられて、セシリアはにこりと微笑むと、母のもとに向かった。