最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~
今後、セシリアが学園でどう立ち回るか、誰に注意をすればいいかを見極めるために。
(わたしのためだわ。しっかりと、見届けないと)
後ろ姿まで完璧に美しいアルヴィンの姿を見つめていると、同じように、もしくはそれ以上に熱を込めて、彼の姿を目で追っている複数の人間に気が付いた。
なんとなくむっとして、彼女たちを見つめる。
アルヴィンは先ほどの自分のように、学園長と軽く言葉を交わし、水晶に向かって手を伸ばす。
その瞬間。
眩いほどの光が迸り、ホール全体を明るく照らす。
学園長は驚きのあまり目を見開き、騎士団長は王太子を庇うようにして前に出た。魔導師団長は、その強すぎる魔力から逃げるように目を閉じる。
王太子は警戒するようにアルヴィンを見つめ、王女はどこかうっとりしたような視線を彼に向けている。
それを見たセシリアの中では、王族のふたりは、どちらも警戒すべき存在になった。
公爵家の令嬢としてはあり得ない思考だが、この美しい少女の中身は過保護なアラサー女なのだ。
アルヴィンを利用しようとする者は許せない。
(わたしのためだわ。しっかりと、見届けないと)
後ろ姿まで完璧に美しいアルヴィンの姿を見つめていると、同じように、もしくはそれ以上に熱を込めて、彼の姿を目で追っている複数の人間に気が付いた。
なんとなくむっとして、彼女たちを見つめる。
アルヴィンは先ほどの自分のように、学園長と軽く言葉を交わし、水晶に向かって手を伸ばす。
その瞬間。
眩いほどの光が迸り、ホール全体を明るく照らす。
学園長は驚きのあまり目を見開き、騎士団長は王太子を庇うようにして前に出た。魔導師団長は、その強すぎる魔力から逃げるように目を閉じる。
王太子は警戒するようにアルヴィンを見つめ、王女はどこかうっとりしたような視線を彼に向けている。
それを見たセシリアの中では、王族のふたりは、どちらも警戒すべき存在になった。
公爵家の令嬢としてはあり得ない思考だが、この美しい少女の中身は過保護なアラサー女なのだ。
アルヴィンを利用しようとする者は許せない。