最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~
 白い光だったのはアルヴィンとセシリアだけで、あとは皆、王女と同じように暖色系の光だった。その違いが何なのかわからなかったが、学園長が綺麗な魔力だと言ってくれたので、あまり気にしなくても大丈夫だと思おう。
 全員の測定が終わると、学園長は、入学試験を受けた全員が合格だったと告げた。最初に筆記試験をしたのは、今日のうちに合否を伝えるためだったらしい。
 これで入学試験はすべて終わり、これから新入生だけの交流会が行われる。
 学園長やゲストの面々、そして在校生は退出して、まだぎこちない空気の新入生たちはホールに残った。
 兄はちらりと視線をアルヴィンに向けたが、何も言わずに立ち去った。
 一応、アルヴィンが守護騎士として学園に通うことは報告しておいた。だが、彼がここまで強い魔力を持っているとは、兄も思わなかったのだろう。後で何か言われるかもしれないが、すべて父が許可したことだ。
 セシリアはそのアルヴィンを背後に従え、少し離れてホール全体を見渡していた。
 新入生たちの人間関係を把握するには、良い機会だ。
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