甘く響くは君の声。
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「ーー、てワケで今日は以上で終わりだ。寄り道しないで帰れよ〜」
教室に入ってきた時と同じように先生はかったるそうに教室から出て行った。
放課後となった今でも入学式当日ということで仲良しグループも作られておらず、そこまで賑やかな感じはなくて。
そんな中わたしは急いで帰り支度をしていた。
「行くの?職員室」
全てお見通しな翼ちゃんの問い掛けにわたしは「うん!」と大きく頷き、
「先生に聞けば絶対に誰か解る筈!」
「それもそうだね。じゃあ職員室一緒に行くよっ!終わったら一緒に帰ろ」
「翼ちゃ〜ん!ありがとうっ」
ぎゅううっと抱き着いたわたしの頭を「ハイハイ」と撫でてくれる。
私の親友はなんて優しいんだ…!!
さぁ、いざ!!!